ジェフリー・アーチャーの新作は… [海外の小説]
- 作者: ジェフリー・アーチャー
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
著者は数奇な人生を歩んでいる。
イギリスで，市会議員から国会議員になり，
かと思ったら株でだまされて一文なしになり，
そのだまされた経験を元に初めて書いた小説
「百万ドルをとり返せ！」が大当たりして，
復活どころか世界的ベストセラー作家になり，
ふたたび国会議員となったものの今度は偽証罪で逮捕・投獄され，
とっくにこの世界から消えたかと思っていたら久々の新作。
でもってこの新作が…
最悪。
読まなきゃよかった。時間のムダ。
プロットも人物描写も杜撰のひとこと。
最初からダメダメな雰囲気は漂わせているんだけど，
とくに下巻の１８８ページで唖然とすること請け合い。
ひどすぎるので，
訳のせいかと思って原書も読んでみたけれど，
むしろ愚直なほど忠実に訳している。
それどころか，訳者自身も，文庫の「解説」で重大な疑問を呈しているほどだ。
「百万ドル…」とは大違い。
それともうひとつ，
著者の日本観が最低最悪。
３０年前の，日本についての知識のない田舎のおじさん的固定観念ステレオタイプ。
たとえば，
９．１１の現場から命からがら逃げ出したヒロインに，
「日本人観光客」がカメラを向けたり…
こんな本を日本語に訳して出版する新潮社は，
いったい何を考えてるんだろうか…
ようこそ！ソネブロへ。な～んちゃって。
って、そんな酷いのですか？ジェフリー・アーチャーの新刊。
百万ドル。。は面白いのにな。
by miumiu (2007-03-05 10:58)
miumiuさん：
コメントありがとうございます(^^)/
笑っちゃうくらい酷いです。「百万ドル…」とは雲泥の差。
「アーチャーは欺く」って感じですな(^^;
by 林艮 (2007-03-05 11:55)
こんなところに別荘御つくりになってたとは！
(≧∇≦)ノ 発売される本の数のなか読みきれる数は
あまりにも少ないですが 読書っていいもんですよねぇ。
by うしまる (2007-03-05 16:37)
うしまるさん，
別荘へようこそ(^^)/
まあ，読むに値する本はそんなに多くないと思うので，読みきれる数は少なくてもいいのではないかと(^^ゞ
こちらもどうぞよろしうに～。
by 林艮 (2007-03-06 01:36)
同感です。
この本は、お金がもったいないと感じた本でした。
特に人物描写は最悪！
以外と好意的な書評が多いのでびっくりしていました。
ちゃんと見る目がある方もいて安心しました。
原書も読まれたんですか。。。
by honyomi (2007-03-06 09:49)
honyomiさん，こんにちは。ようこそいらっしゃいまし(^^)
人物描写，向こうが透けて見えるほど薄っぺらでしたね。
好意的な書評が多いんですか…それはびっくりです。
原書と訳書を比べると，ちょっと面白かったりします。
上巻325ページ，『日本人は「計画変更」を理解できないらしい。』という部分，原書では「らしい」がなくて，決めつけてたり。
…ちと細かいですが(^^ゞ
by 林艮 (2007-03-06 15:04)