あさのあつこ「バッテリー」 [日本の小説]
恥ずかしながら,
「あさのあつこ=浅野温子」だと思っていた。
へー,女優なのに,本も書くのね,
読む気はせんなぁ…
主人公の原田巧。
筋の通らないことにはとことん納得できないというその姿勢に,
自分の姿を見るようで,痛い。
痛いが,眼を離せない。
「なんてバカなんだ」と歯ぎしりしつつ応援するしかない。
弟の青波(せいは)がいい。
なんてやさしいんだろう。
悲しくなるほどのやさしさ。
弱いのに,弱くない。
包み込む力に満ちている。
しかも,だんだん強くなっていくのがいい。
どの登場人物も,
それぞれに,痛みながら懸命に生きてる。
その世界に,まんまとズブズブはまってしまい,
ただ今3冊目…
コメント 0